2015年6月
DNPファイン解雇・偽装請負争議
東京高裁宛て要請署名のお願い
全国印刷出版産業労働組合総連合会
中央執行委員長 是 村 高 市
DNPファイン解雇・偽装請負争議を勝たせる会
日頃ご奮闘されている貴団体・労組・各位に敬意を表します。
3月25日、さいたま地裁で、DNPファイン解雇・偽装請負争議に対する判決がありました。DNPファイン等の職業安定法44条違反、労働基準法6条違反を認めたものの、橋場恒幸さんとDNPファインとの雇用契約の確認、損害賠償の請求はいずれも棄却する、という不当判決でした。
橋場さんは、㈱DNPファイン・エレクトロニクス(大日本印刷久喜工場)で請負契約として働いていましたが、2009年1月、会社の業績不振を理由に解雇されました。その後自らの働き方が二重の偽装請負という違法状態にあったことを知り、さいたま地裁に対して、DNPファインに対する雇用契約の地位確認と損害賠償を求めて提訴したのです。
さいたま地裁の判決は、二重偽装請負は認めました。しかし、違法状態で働かされていた橋場さんとDNPファインとの雇用契約の確認と、損害賠償すら棄却する、という極めて不当な判決でした。
DNPファイン等が、罪を犯したと認定しながら、罰を与えない。被害にあった橋場さんを全く救済しない。これでは、司法の存在意義はありません。違法行為はやり得となり、犯罪の抑止力にも、なりません。
私たちは、このさいたま地裁の判決が如何に不当か、改めて社会世論に訴えていくと同時に、控訴審である東京高裁に対して、違法行為を犯した被告らを処罰し、原告を救済する、公正な判決を強く要請します。
つきましては公正判決を求める裁判所への団体・個人署名にご協力を下さいますよう、お願い申し上げます。