メディア産業としての在り方を考える
10月15日、43回を迎えた東京地連の労使合同研究集会が、都内で開催されました。
集会は、東京地連の田村書記長が司会を行い、主催者を代表して繊研新聞社の白子修社長と東京地連の是村委員長が、それぞれの立場で労使研の意義や歴史を紹介しながらあいさつしました。
今回は、童心社の田中正美社長の「メディア産業としての在り方を考える—子供の幸せと平和を掲げて」と題する特別講演を行いました。また、講演の合間に田中社長による絵本の読み語りと紙芝居の実演を行い、会場が一体となった労使研になりました。
紙芝居や絵本を出版する童心社の歴史の紹介から出版理念、デジタル化に取り組まない理由、平和産業としての出版メディアなどのテーマで講演、特に戦時中の紙芝居が、国威発揚に利用させられ、戦争に協力していった事実が話されました。また、現在のメディアが権力に迎合している様と共通しているとの指摘がありました。講演後は、活発な質疑応答や感想などが出されました。
今回は、全印総連の労使だけではなく、出版労連や東京印書館の下中直人社長、東京グラフィックサービス工業会の斎藤成専務理事が参加しました。また、中国・長江日報の日本側のエージェントをしている楊志清さんも参加し、名刺交換懇親会では、労使で産業動向や労使関係について話しあいました。
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