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〔2015/6/4 up〕
  第15回「印刷出版フォーラム二一」円卓会議

 第15回「印刷出版フォーラム二一」円卓会議が5月22日、都内で行われ、経営者、業界団体など約40人が参加をしました。今回の「円卓会議」は、新たに世話人となった童心社の田中正美社長の「童心社はこんな出版社」と題した特別報告など、印刷出版産業を取り巻く様々な問題や課題が報告されました。
 司会は全印総連の白原書記長が務め、世話人を代表して新協印刷の月岡政雄常務が中小印刷の現状、少子化と辞書、製本業界の現状、長時間残業問題などにふれながら開会挨拶を行いました。また、出版労連の大谷充委員長と全印総連の是村委員長が「円卓会議」の意義を強調した開会挨拶をそれぞれ行いました。
 特別報告で童心社の田中社長は、童心社の生い立ちと戦前に紙芝居が国威発揚に利用された「国策紙芝居」を紹介、紙芝居というメディアが戦争推進に使われていた事実を指摘、今の安倍政権の「戦争ができる国作り政策」に対するマスコミの有り様にも警鐘を鳴らしました。日書連の柴﨑繁副会長は、書店の経営実態の困難さや地域文化や振興に役立つ書店の大切さを報告しました。
 出版労連からは、樋口聡中央執行委員が出荷状況や返品率などの出版産業の現状と課題、全印総連からは大原副委員長が、産業状況の概要、単価下落の実態、「産業政策提言」の具体化、プリントパックやシナノなどのブラック企業規制、などを問題提起しました。
 その後参加者の討論に入り、東京印書館の下中直人社長など経営者、新宿民主商工会の木崎康彦事務局長、文京区労協の岩永有礼事務局長、出版労連の木村広書記長、元書店員で首都圏青年ユニオンの小柳茂執行委員など、多くの参加者から発言がありました。
 行財政総合研究所の永山利和理事長(元・日本大学教授)から会議のまとめとして「報告・討論が多様になってきている。印刷出版のあり方や守り方、物作りの心、売り方の工夫など回を重ねるごとに、様々な角度から語られている」と報告、会を終了しました。



 

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